
今、沖縄で「はしか(麻疹、ましん)」が大流行(パンデミック)しているようです。
しかもGW(ゴールデンウィーク)直前のこの時期(2018年4月22日)です。
以下は、2018年4月21日の Yahoo! のニュースです。(※Yahoo!のニュースはしばらく経つと消えます)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180421-00240877-okinawat-oki
感染源は台湾の男性のようですが、埼玉や名古屋に行っているようなので全国的に広まる危険性があります。
【続報】2018年4月22日 大型連休ではしか感染拡大の恐れ「ワクチン2回接種を」
2018年4月22日の「朝日新聞デジタル」の記事です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180422-00000010-asahi-soci
なぜ2回の接種が必要なのか?
1回の予防接種だけでは20人に1人は免疫が付かないからだそうです。
つまり「5%の人が1回の予防接種で免疫が付かないため、念のため2回受けると確実にはしかの免疫が付きますよ」ということです。
分かりやすい図があったので解説します。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180422-00000010-asahi-soci.view-000
※Yahoo!ニュースはしばらくすると記事が消えることがあります。
1歳以上で2回接種を受けたことが文書(母子手帳等)で残っている場合 ← OK
抗体検査をして「陽性」だった ← OK
予防接種を2回以上受けた記憶がない、文書もない ← 抗体検査をして「陰性」なら接種をする
いずれにせよ、シンプルにまずは「抗体検査」を受けて「陽性」なら問題なし、「陰性」なら接種をした方がいいです。
はしか感染の予防のため「MRワクチン」を接種する
可能ならば「はしか」に感染しないように、すぐに病院に行ってMRワクチンの接種をするようにします。
一番いいのは、血液検査ではしかの抗体ができているかチェックして、
- 抗体が陰性の場合 ← ワクチンを接種する
- 抗体が陽性の場合 ← ワクチンを接種する必要なし
という対応が出来れば一番いいです。
妊婦は「はしか(麻疹)」の予防接種を受けられない
妊婦は「はしか(麻疹)」の予防接種を受けられません。
妊婦は「はしか(麻疹)」の予防接種を受けられないが「はしか免疫グロブリン」なら受けられる
妊婦は「はしか(麻疹)」の予防接種を受けられませんが「はしか免疫グロブリン」なら受けられるます。
IDSC(国立感染症研究所 感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/QA-5.html
ただし掛かりつけの産科で相談する必要があります。
「はしか免疫グロブリン」で軽症化が期待できますが、
- 血液製剤
- ヒトパルボウィルスが混在していることもある
であることが胎児に影響があるとも言われているので医師の相談が必要です。
IDSC(国立感染症研究所 感染症情報センター)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2340-related-articles/related-articles-431/6180-dj4314.html
風疹の抗体とはしか(麻疹)の抗体は別
子供の頃風疹の予防接種を受けていてもはしか(麻疹)とは別なので、はしかの予防接種が必要になります。
子供の頃1回「はしか」の予防接種を受けていても抗体がなければ効果はない
ここが一番重要ですが「子供の頃1回はしかの予防接種を受けていたから大丈夫」という方がいますが、重要なのは「予防接種を受けていたかどうか」ではなく「抗体があるかどうか」です。
そのため、仮に子供の頃はしかの予防接種を2回受けていたとしても、今抗体がなければ感染する危険性があります。
麻疹(ましん)または「はしか」とは?
麻疹(ましん)は、「はしか」とも呼ばれています。
「はしか」と「麻疹(ましん)」は同じです。
感染経路は
- 空気感染
- 飛沫感染(ひまつかんせん)
- 接触感染
と多数あります。
はしかに罹った時の症状
2~3日高熱が続きます。
その後、一旦下がり始めた後に、再度高熱になり、その際に顔、身体に発疹ができます。
発疹ができた後、痒みがでてきます。
はしかは二度感染しない
「子供の頃、一度はしかに感染しました」と明確に分かっている場合は、問題ありません。
はしかは二度感染しないと言われています。
ただ「はしか(麻疹)」と「風疹」がごちゃ混ぜになって記憶しているケースもあるので文書などで残っているかどうかまで確認したいところです。
妊婦がはしかに罹ると流産のリスクが増加するので注意
はしかの抗体がない妊娠中の女性がはしかに罹った場合のリスクです。
- 子宮収縮による流産を起こす可能性あり
- 妊娠初期に感染した場合 ← 31% が流産
- 妊娠中期に感染した場合 ← 9% が流産もしくは死産、24% は早産
はしか(麻疹)の予防方法について
上でも記載しましたが、
感染経路は
- 空気感染
- 飛沫感染(ひまつかんせん)
- 接触感染
で、麻疹ウィルスの直径は「100~250nm(ナノメートル)」です。
ちなみに1nm(ナノメートル)は、
0.0000001 mm(ミリメートル)
0.000000001 m(メートル)
です。
100nm ということは、0.00001 mm(ミリメートル)なのでほとんどマスクは役に立ちませんが、しないよりはした方が確率的に良いので、ウィルスブロックレベルのマスクをします。
(それでもマスクで完全にブロックできませんが)
手洗い・うがいをする
外出したら手洗い・うがいをします。
抗体があるかどうか検査をする
まずは現在の状況を調べます。
現在の状況を把握できれば対策が取れます。
- 抗体がある ← 安心できる
- 抗体がない ← 対策を取る
はしかの抗体の検査は1週間くらいで出ると思います。
はしかの抗体検査は「PA法」か「EIA法」で受けます。